【開催レポート】中学生が「働く」を深く考える!小牧先生による特別授業

中学生が「働く」を深く考える!小牧先生による特別授業レポート

2025年6月18日、千葉大学教育学部附属中学校で、本学アントレプレナーシップセンターの小牧特任助教がゲスト講師として特別授業を行いました。この授業は、9月末に予定されている職場体験に向けて、「働くこととは何か」を深く考え、具体的な体験先を検討することを目的としています。

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「仕事は何のためにある?」教員からの問いかけで本質に迫る

授業は「お仕事ってそもそも何のためにあるんだろう?」という問いかけから始まりました。生徒たちからは「お金を稼ぐため」「社会を回すため」といった声が上がります。それに対し小牧は、「困りごとや願いを叶えるから、その価値としてお金をもらうんだよ」と、働くことの本質を分かりやすく伝えました。

高層ビルの清掃員、農家、義肢装具士、トラック整備士など、具体的な職業を例に出しながら「この仕事は誰の困りごとを解決しているのだろう?何のためにある?」と問いかけると、生徒たちはそれぞれの視点から意見を出し合いました。小牧は、どんな仕事も必ず誰かの困りごとを解決していることを強調し、生徒たちには「自分がなりたい職業が、誰の困りごとや願いを叶えているのか、深く掘り下げて考えてほしい」とメッセージを送りました。

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職場体験で得られる「リアル」な学びとは?

9月に迫る職場体験に向けて、小牧は生徒たちに「働く人のいる体験先に実際に行かないと分からないことは何ですか?」と問いかけました。生徒たちからは「仕事のコツ」や「厳しさ」といったリアルな声が挙がり、体験の場でしか得られない学びへの意識が高まりました。

授業の後半では、生徒たちに次の職場体験に関する具体的な問いかけが行われました。

  • 皆さんの体験したい職業体験先はどこですか。
  • その職業は誰のためのどのようなお仕事をするものでしょうか。仮説で良いので持ちましょう。
  • そこでどんなことを聞いてみたいですか。

生徒たちの回答からは、多岐にわたる職業への興味が伺えました。ものづくりや技術に関わる分野では、農家、宮大工、ゲームプログラマーやサウンドクリエイターなど。メディアやエンターテイメント分野では、テレビ局、アナウンサー、ZOZOマリン、ライブ会場、アニメグッズ関連の仕事などが挙げられました。

また、サービスや販売の分野ではケーキ屋さん、美容院、カフェなど、医療や研究の分野では製薬会社、バイオ技術者、ペットクリニックなどが希望として出ました。その他にも、漁師、幼稚園や保育園、日本大使館、お菓子工場など、生徒たちの多様な興味が反映されていました。

授業の最後に、事前に仕事について調べておくことの重要性が伝えられました。祐みさき先生からは、インターネットだけでなく本を読んで仕事について学ぶことや、家族に仕事の話を聞いてみることも勧められました。

今後は、生徒たちの希望が叶うよう職場体験先が探されます。今回の授業を通して、生徒たちは「働くこと」について深く考える貴重な機会を得ることができました。