【活動報告】銚子沖洋上風力発電 現地見学ツアー
― 再生可能エネルギーの最前線に触れる学びの一日 ―
2025年9月17日、千葉大学の学生14名を含む総勢27名(他大学生4名、教職員7名、企業関係者2名)が、銚子沖の洋上風力発電施設を船上から間近に見学するツアー(※)に参加しました。数多くの応募者の中から選ばれた学生が、洋上風力の現場を体感し、未来のエネルギーについて深く考えた1日をレポートします!
※見学ツアーは、産学連携洋上風力人材育成コンソーシアム(IACOW)が主催し、銚子協同事業オフショアウインドサービス株式会社(以下、C-COWS様)様の協力のもと実施されました。
【展望館からのスタート】銚子の地理と風力発電の概要を学ぶ
視察は「地球の丸く見える丘展望館」から始まりました。当日は晴天でしたが、ガスがかかり、陸上風車と洋上風車そのものはうすぼんやりと見えている状況でしたが、学生たちは、C-COWS様からの地理的特性や風力発電の概要のご説明に熱心に耳を傾けていました。
【地元関係者との意見交換】地域と共に進める再生可能エネルギー事業
展望館内では、C-COW様から洋上風力発電事業の概要や、銚子市漁業協同組合、銚子商工会議所、銚子市役所の方々からは事業への取り組み状況や課題などをご説明いただきました。引き続き行われた意見交換会では、今後の銚子市洋上風力発電事業の計画や、港設置の理由、漁礁効果、事業推進にかかる地元との合意形成、資金の流れなど、活発な質疑が交わされ、学生たちの再生可能エネルギー事業への関心の高さがうかがえました。
【事業説明】洋上風力の未来を学ぶ
午後には東京電力リニューアブルパワー㈱様による事業説明が行われ、着床式・浮体式の洋上風力の違いや、今後の展望について学び、専門的な知識に触れることで、エネルギー分野への関心をさらに深める学生も多く見られました。そして、いよいよ、クライマックスの洋上風力発電施設の見学へと出発します!
【洋上風力見学クルーズ】風車を間近に体感
当日は風が強く、船が出航できるかどうかギリギリの状況でしたが、無事に「フリッパー号」に乗船し、洋上風車を間近で見学することができました。荒波の中で回る巨大な風車の姿に、学生たちは圧倒されながらも、再生可能エネルギーの可能性と迫力を肌で感じていました。船上でも東京電力リニューアブルパワー㈱様に対し、多くの質疑が見られ、活発で意義深い機会となったようです。
参加した学生からは
「洋上風力発電の迫力ある設備を間近で見て、日本の技術力の高さに感動した」
「地域の方々が主体的に事業に関わり、漁業や経済との共生を目指す姿勢に希望を感じた」
「自分の専攻や将来の仕事と洋上風力の現場がつながっていることを実感し、キャリアや研究への意欲が高まった」
などの声があがりました。
今回の洋上風力発電の現場を訪れるツアーは、技術の可能性や、地域との協働の重要性を肌で感じる貴重な機会となりました。また、地域社会と連携して進める再生可能エネルギーの取り組みが、将来のキャリアや研究活動にも深く関わることを実感した学生も多く、学びの幅が広がる有意義な体験となりました。
今後もこのような実地での学びを通じて、持続可能な社会の実現に向けた理解と関心をさらに深めてまいります。
フリッパー号に乗船し、洋上風車をバックに笑顔満載!