【活動報告】京セラ×千葉大学インターンシッププログラム「CERAsta in TOKYO」(2025年8月25日-29日)
2025年8月25日から29日の5日間、京セラ株式会社が主催するインターンシッププログラム「CERAsta in TOKYO」が開催され、千葉大学の学生が参加しました。
本プログラムは、アントレプレナーシップマインドを持つエンジニアの育成を目的としています。本学のほか東京都立大学、東京理科大学、明治大学、横浜国立大学の学生たちが集い、"他流試合"の環境で学び合いました。
プログラムの狙いは、将来、社会で活躍するための心構えを形成し、学生生活における行動変容を促すことです。期間中、参加学生は京セラの経営哲学を学ぶワークショップや、製品開発から販売までを疑似体験する経営シミュレーションゲームなど、実践的なコンテンツに取り組みました。
リアルな経営体験「セラブル」で社会課題に挑む!
プログラムのハイライトの一つが、8月27日から28日にかけて行われた総合マネジメントゲーム「セラブル」です。 これは、モノづくりから営業、広報、採算管理まで、メーカーの経営全体を疑似体験するコンテンツです。
28日には、各チームが社会課題の解決を目指して企画した製品のプレゼンテーションが行われました。介護士不足という課題に対し、水を使わずに髪を洗えるスライム「スライミッシュ」や、笑顔を解析して幸福度を高めるウェアラブルデバイス「スマイル」、電気インフラがない環境でも手を洗える「ピカタッチ」など、学生ならではの斬新なアイデアが次々と発表されました。
参加した学生からは鋭い質問が飛び交い、白熱した議論が展開されました。「スマイル」には、「様々な種類の笑顔をどう判別するのか?」といった実現可能性を問う声が上がりました。
プレゼン後のフィードバックで、京セラの担当者からは、「社会課題はボランティアではなくビジネスで解決することが重要。皆さんの製品がそのスタートになる」との激励の言葉が送られました。
「他流試合」で得た刺激と自己成長
本プログラムのコンセプトは「複数大学との他流試合」です。 参加者は、異なる大学、異なる専門分野の学生とチームを組むことで、多様な価値観に触れ、自己を深く見つめ直す機会を得ました。
ある参加学生は事後レポートで、「あえて自分の弱みを見せることで他者との真の相互理解を目指そうとするようになった」と、自身の変化を記しています。 また、別の学生は、「理系の学生がものごとを数値や根拠に基づいて即座に整理する姿勢に強い刺激を受けた。自分の得意分野を客観的に把握できただけでなく、伸ばすべき力を明確にできた」と、他大学の学生から受けた影響をレポートに綴りました。
プログラムを終えて ~未来へのアクションプラン~
5日間のプログラムを通じて、学生たちは「社会で働くこと」に対するイメージを大きく変化させました。
当初、企業に縛られるイメージを持っていたという学生の一人は、「具体的な目的があれば、自由な発想で事業を作り出せることを知った」と述べ、今後は自分のやりたいことと社会の需要のすり合わせを意識したいとレポートに記載しています。 また別の学生は、社員の方々が仕事に誇りを持って働く姿に触れ、「働くことは必ずしも苦しいものではなく、自分の努力次第でやりがいを見出せるものだ」と考えが大きく変化したと振り返り、今後の学生生活ではインターンシップなどに積極的に参加し、「自分が熱中できること」を探していきたいと今後の意欲を記しました。
千葉大学アントレプレナーシップセンターは今後も、このような貴重な産学連携の機会を教育に活かし、未来の社会を担う技術革新リーダーの育成に努めてまいります。
関連記事
【募集終了】京セラ×千葉大学インターンシッププログラム「CERAsta in TOKYO」(2025年8月25日-29日)