【活動報告】「佐原のあしたPROJECT」最終発表会にて千葉大生チームがハス賞を受賞!

「佐原のあしたPROJECT」最終発表会にて千葉大生チームがハス賞を受賞!

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千葉大学アントレプレナーシップセンターが単位認定プログラムとして連携する「佐原のあしたPROJECT 第四期 ~みらい創発塾~」の最終発表会が、2025104日(土)に開催されました。
過去最多となる60名の受講者から16チームが発表し、本学学生が参加するチームが「ハス賞」を見事受賞しました。

「佐原のあしたPROJECT」とは

「佐原のあしたPROJECT」は、株式会社エヌアイデイと佐原信用金庫が主催し、千葉県香取市佐原を舞台に「地域を元気にするアイデアを考え、実践する」ことを目指す地域人材育成プログラムです。
本センターでは本プログラムを授業「アントレプレナーのためのインターン(国内)」として単位認定し、学生が地域社会の現場で課題解決力や創造力を養う貴重な機会としています。

最終発表会では多様なアイデアが続出!

最終発表会は、事務局の阿部学氏による「佐原から新しい一歩を踏み出し、人とつながることで何かが生まれる。その一歩を皆で応援していきたい」というメッセージで開幕。
発表の16チームは、「メタバースによる佐原の再現」、「引退馬のホースセラピー活用」、「伝統工芸の和傘と放置竹林問題を結びつけた提案」など、多彩なプレゼンテーションが繰り広げました。

本学からは、2名の学生が個人としてもチームとしても発表会に参加し、独自の視点で磨き上げたプランを発表しました。

千葉大学学生が関わった発表

  • 豊田さくらさん:「佐原PLATZ(プラッツ)」
    SNSには載っていない、地元の人しか知らない魅力的な場所がもっとあるはず」という自身の体験から、住民の生きた情報を気軽にシェアできるプラットフォーム作りを提案。「技術的なサポートをしてくれる仲間を募集中です!」と会場に呼びかけました。

  • チーム「農園つながり盛り上げ隊」(椎名昴生さん、豊田さくらさん他)
    市民にもあまり知られていない「山田ふるさと農園」の活性化を掲げたチーム。利用者が少なく数年後の廃止も検討されている現状に対し、「農業を体験したい学生はたくさんいる」というニーズに着目。驚くべきことに、発表時点ですでに1区画の契約を済ませ、Instagramアカウントも開設済みという迅速な行動力を示し、「私たちはもう実践へ進みます!」と力強く宣言しました。

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千葉大生参加チームが「ハス賞」受賞!

厳正な審査の結果、千葉大学の椎名さん、豊田さんが参加するチーム「農園つながり盛り上げ隊」が「ハス賞」を受賞しました。

審査員を務めた佐原みらい運河株式会社の前田氏からは、「事業は続くことが大事。このチームには仲間がいて、何より『すでに農園を借りてしまった』という行動力が素晴らしい」と、
その実践力を高く評価するコメントが送られました。受賞したチームは、「発表するか迷ったが、行動を起こしたことで、この場に立つことができた」と喜びを語りました。

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ゲストコメンテーターからの講評

講評では、本学の関谷昇教授(大学院社会科学研究院)が「斬新なアイデアの中に、皆さんが『つながり』や『コミュニティ』を意識されていた点を高く評価したい。
コミュニティの歴史や活動の蓄積を知ることで、アイデアをさらに開花させてほしい」と述べました。

また、同じくゲストコメンテーターを務めた本センターの片桐大輔教授は、「今日の皆さんの発表の蓄積が、1年後の佐原の未来をつくると期待できる。
佐原の未来は大丈夫だと感じた」と、参加者たちの提案とプロジェクトが育んできたコミュニティを称賛しました。

受賞チームには、プランの実践応援金として最大30万円が提供され、20263月にかけて社会実験に挑戦する第2ステージへと進みます。

千葉大学アントレプレナーシップセンターは、今後もこのような実践的な学びの場を通じて、次代を担うイノベーション人材の育成に努めていきます。

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関連リンク

佐原のあしたPROJECT 第四期 ~みらい創発塾~