
2025年11月13日(木)~14日(金)、金沢市のANAクラウンプラザホテル金沢にて、北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)が主催する「M-BIP2025(Matching HUB Business Idea & Plan competition)」が開催されました。全国100件以上の応募から書類審査を通過した30提案が集結。千葉大学からは全3チームが参加し、最終審査の公開プレゼンを経て、最優秀賞を含む複数の入賞を果たす快挙を遂げました。
※M-BIPは北陸先端科学技術大学院大学主催が主催する産学官金連携イベント「Matching HUB Hokuriku」と同時開催されている"学生のビジネスアイデアコンテスト"で、若い力で地域にイノベーションを起こすことを目指しています。
本学から参加した3チームは、本学のアントレプレナーシップの啓発事業である「学生スタートアップ支援事業」のビジネスコンペ部門に応募し採択を受けた学生と、アントレプレナーシップ醸成部門でアントレワークキャンプin ニセコに参加、現地でM-BIPへのシード権が与えられた学生です。受賞速報は【活動速報】「M-BIP2025」において千葉大学の学生が最優秀賞ほか数々の賞を獲得しました!(2025年11月13-14日) - Center for Entrepreneurship (chiba-u.jp)にて掲載しておりますので、是非ご覧ください。本記事ではM-BIPの様子をもう少し詳しくご紹介します。
1日目:MEET-UP in Matching HUB(11月13日)
最終審査対象の30チームが会場のANAクラウンプラザホテルに集結。JAIST地域イノベーション推進センターの寺野稔学長が「全国から社会人や学生が集まっており、学生は専門家から、社会人は学生の新鮮な発想を学ぶ機会です。ぜひネットワークを作ってください」とあいさつ。続いて、MAHO-LA CREATIVE株式会社の創業者である櫻井亮代表取締役を講師に、アイデアを創発する方法を学ぶためのグループごとのワークショップが行われました。
<アイデア創発ワークショップ>
- アイスブレイク ーしりとり等
- 自己紹介 ーただの一般的な紹介ではなく、周囲の人の情報も盛り込みつつ自分を紹介しました。例:イチゴが好き&東京から来た○○さんの隣にいる××です。)
- "わいがや"チャレンジ ーアイデアを「広げつつ深める」ためにどういう工夫が必要かを議論しました。
単なるテーマに対するビジネスアイデアへの意見交換ではなく、自分で検討し、アイデアを共有、その後議論という流れで行われ、大変活発な意見が繰り広げられました。

2日目:ポスターセッション&M-BIP Pitch(1分間プレゼン)(11月14日)
<ポスターセッション>
それぞれの展示ブースで、各自、自身のポスターの前で来場者への対応・アピールを行いました。訪れる人たちはみな企業関係者や他大学のスタートアップ支援の方々。この日のために準備した自分の思いやアイデアについて訴求しながら、アピールポイントを説明しました。

<M-BIP Pitch(1分間プレゼン)>
続いて、午後からは「M-BIP Pitch(1分間プレゼン)」が実施されました。ブース番号順に壇上に立ち、1分という短い時間で自分のビジネスアイデアを披露しました。その結果、2チーム(うち1チームは上記シード学生)がファイナリストとして最終審査に臨み、1チームが入選を果たしました。「発表は緊張しましたが大変貴重な機会だった」「こうした場が初めてだったのでうまくできたか不安だった」など、参加学生は振り返りますが、皆さん、堂々としたプレゼンでした。



<表彰式(最終審査結果発表)>
プレゼン資料による発表の後、審査員・参加者による本選審査が行われ、最優秀賞や機関賞などが授与されました。千葉大学の受賞者は下記の通りです。
受賞者
| 受賞 | 受賞内容 | 提案名 |
| 池松悠希さん(医学薬学府修士2年) 小川広海さん(薬学部5年) |
最優秀賞 中小機構賞、JBMC実行委員会賞、北陸銀行賞、 |
食物経口負荷試験後のアレルゲンの継続摂取を美味しく楽に! |
| 小黒茉由さん(法政経学部3年) |
優秀賞 QRインベストメント賞 |
ウイスキー蒸留廃液を資源化する循環型肥料ビジネス ~持続可能なニセコへ~ |
| 山田藍樹さん(融合理工学府博士1年) | 入選 | HaraStop 〜学びの場を、誰もが安心できる場所に〜 |
それぞれの感想は下記のとおりです。
■池松悠希さん
最優秀賞をいただき驚きと喜びでいっぱいです。アレルギーという家族の実体験から生まれたアイデアを評価いただき、大きな励みになりました。事業化に向け努力します。
■小川広海さん
医療ニーズと日常負担の両立を考え、試行錯誤の末に最優秀賞を受賞できたことは大きな喜びです。今後も社会課題に挑み続けます。
■小黒真由さん
緊張した発表でしたが、貴重なフィードバックと多くの出会いを得て、非常に充実した経験となりました。
■山田藍樹さん
入選し光栄でしたが、最終選考に残れず悔しさも。次回は必ずファイナリストとして挑戦します。
■中村明登さん
入選は逃しましたが、多様な発想に触れ視野が広がりました。学びを活かし企画をさらに磨き、次の挑戦へつなげます。
最後に
今回のM-BIPでは、千葉大学は数々の賞を受賞するなど、大きな成果を挙げることができました。参加学生にとっては受賞という結果はもちろんのこと、多くの人々と接することで多くの経験をすることができた貴重な機会となりました。
今後とも、アントレプレナーシップ精神の醸成のため、本センターでは取り組みを続けてまいります!
